ランディ・パウシュ、ジェフリー・ラズロー著『最後の授業』ランダムハウス講談社



p.8

親ならだれでも、自分の子供に善悪の分別を教え、自分が大切だと思うことを伝え、人生で訪れる問題にどのように立ち向かうべきかを教えてやりたい。自分が人生で学んだことを話して、子供が人生を歩む道しるべのひとつとしてほしい。

p.45

もうひとつ、父が教えてくれたと思うことがある。子供は何よりも、自分が親に愛されていることを知っていなくてはならない。そして、たとえ親が生きていなくても、子供はそれを知ることができる。

p.85

明日のスキャンの結果が悪かったとしても、生きていることはすばらしくて、今日ここにきみと一緒に生きていることはすばらしいという気持ちを、きみにも知っていてもらいたい。
どんな結果を知らされても、その瞬間に僕が死ぬわけじゃない。翌日も死なないし、その次の日も、その次の日も、まだ死なないだろう。
だから今日は、いまこのときは、とてもすばらしいね。僕がどんなに楽しんでいるか、わかってほしいんだ。

p.130

つまるところ、教育者のいちばんの役割は、学生が内省する手助けをすることだ。

p.131

ジムのトレーニングですばらしいのは、努力をすれば、とてもわかりやすい結果がついてくることだ。そして教師の仕事は、鏡を見たときに筋肉の成長が見えるのと同じように、学生が自分の精神的な成長を理解する方法を教えることだ。

p.138

「きみが賢いのは知っている」と、僕は言った。「でも、ここにいる全員が賢い。賢いだけではだめだ。僕が研究チームに求めるのは、一緒にいるみんなが幸せな気分になることを手助けできる人だ。」

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