佐々木正悟著『快ペース仕事術』グラフ社

p.86

集中力、論理能力といったビジネス・パーソンが重宝しそうな能力は、生体リズムの図を見ると朝九時に出社する人の場合、出社して即座にピークを迎えることが見て取れる。
ということは、出社直後にメールのやり取りをしてしまうのは、いささかもったいない時間の使い方といえそうだ。
(中略)
朝の時間は、最も難しい仕事か、または最も「知力」を必要としそうな仕事に活用すべきなのだ。

p.92

あなたは、朝一番から難しいクレーム対応を完全に終わらせようと意気込んでいた。しかし、実際にはすぐにやる必要がない書類整理を始めてしまった。しかも妙にはかどる。
いつもなら、書類整理にもそれほど気乗りはしないにもかかわらず。
この事態は、朝、「やる気を管理する脳」が「気の進まないクレーム対応」を全て完遂するのに十分なだけの「やる気」を供出してくれなかったせいで生じ(る)ものだ。

p.166

まず結論から言うと、緊急事態で焦燥感や不安をのさばらせてはいけない。メリットがゼロだからだ。
焦燥感に駆られたり不安に陥ったりすると、肉体も精神もエネルギーを使う。つまり、仕事以外のことにエネルギーを使う。エネルギーというものは瞬間的には使えないので、エネルギーを使うということは時間も使うということだ。
(中略)
しかしもっと悪いことがある。仕事や勉強で不安に陥ってしまった人は、不安なことを「考え」始める。つまり、先ほどあげたブドウ糖のようなエネルギーを、不安について考えるという形で「食べて」しまうのだ。

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