梅田望夫著『ウェブ時代 5つの定理』文芸春秋


p.65

アントレプレナーシップを支える「常軌を逸した熱」は、「やりたいことをやる」という気持ちと「社会をより良くしたい」という思いの組み合わせによって持続します。お金が最優先事項では、長期に渡ってそういう熱が持続しません。(中略)倫理性と経済性が融合したシリコンバレーのそんな独特な論理が、仕事の面白さを倍増させ、「働く意欲」の強い源になっているのです。

p.72

日本の場合、「チームワーク」という概念に、「優秀な個」という前提が自動的にはビルトインされていないところが落とし穴だと思います。

p.230

私はここ数年ずっと、「ネット世界とは学習の高速道路なのだ」というネット観について考えてきました。おそらくこのまま十年が経過すると「学習の高速道路」の充実度は、言語圏によって大きく異なってきます。

p.260

どれほどの数の人がいても、一人ひとりの個性や経験や環境はすべて異なります。さまざまな個性や志向性を組み合わせていけば、「自分がやらない限り世に起こらないことをする」ことは必ずできる。これは誰にも開かれた考え方で、それがフラット化するこれからの時代に、仕事の上でコモディティ化しないための心構えだとも思うのです。

ひとこと。
よく職場などで「自分の強みがわからない」「自分には強みがない」などと言う人がいますが、それはその環境に期待されている(と思っている)尺度に自分をあてはめてしまっているからではないか。
もっと自由に、自分の個性を膨らませてみれば、自分の強みとして捉えることができるんではないか。
最後の引用箇所を読んで、そんなことを感じました。

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